ロボット化について

製造業における人手不足、労働人口の減少、新卒採用の困難さなど、深刻化する雇用環境の課題に対し、多くの企業がロボット化による解決を進めています。

導入されるロボットは、複数の単軸ロボットを組み合わせたタイプから、人との協働が可能な協働ロボット、高速・高精度なパラレルリンクロボット、さらには汎用性の高い産業用ロボットまで、用途に応じて多種多様化しています。

これらのロボット導入により、製造現場の自動化と効率化を実現しています。

ロボットとAIの違いについて

自動機や装置(FA機器)の導入を検討する際は、まず製作目的を明確にすることが重要です。現状の生産における課題や問題点を特定し、期待される生産性向上の具体的な数値目標を設定します。

また、自動化・ロボット化の背景として、人手不足や技能伝承の課題、作業環境の改善必要性、品質の安定化などを考慮します。

これらの要素を踏まえ、現行工程のボトルネック解消や危険作業の自動化など、具体的な導入理由を明確化することで、最適なシステム構築が可能となります。

 

ロボットと省力化について

ロボット導入による製造現場の省力化を成功させるには、計画段階での綿密な分析が不可欠です。

自動化が必要な作業の特定、その作業に最適な自動化手法の選定、そして導入効果の検証を事前に行う必要があります。

具体的には、作業内容の詳細な分析、必要な精度や速度の明確化、安全性の確保、そして投資対効果の試算などを、計画段階で徹底的に検討することが、成功への重要な鍵となります。

 

工場自動化の5つの段階と目的

5つの段階自動化の内容と目的
第一段階
作業支援
第一の段階は、『作業支援』です。
ネジ締めや切断など、ある特定の作業を機械でサポートします。
第二段階
特定の作業を自動化
第二の段階は、『特定の作業の自動化』です。
例えば、ネジ締めの例で見た場合、人手を必要とせずにネジを締める、
『自動ネジ締め機』の導入が挙げられます。
第三段階
条件付きの自動化
第三の段階は、生産工程における、『条件付きの自動化』です。
例えば、部品組み立ての全工程、検査工程のすべてなど、特定の工程全体を自動化します。
第四段階
高度な自動化
第四の段階は、あらゆる、すべての作業を自動化する、『高度な自動化』です。
スタッフ(人)は、管理やメンテナンスのみを行う形になります。
第五段階
完全自動化
第五の段階は、『完全自動化』です。
工場同士の連携や、市場状況を反映した管理なども含めて自動化するため、
ごくわずかな人員のみで、工場を運営出来ます。

工場の自動化(第一段階)(※作業支援)

第一段階では、右の図の通り、ネジ締め機などを使って、一部の作業を機械がサポートしてくれる様になる。

但し、ネジ締め作業自体は人手で行う。

電気や圧縮空気を利用した機器が、作業を助けてくれる状態を指す。

 

工場の自動化(第二段階)(※特定の作業を自動化)

第二段階では、作業そのものを機械に行わせる状態になる。

例えば、右の図の様に、ネジ締め機を三軸ロボットへ搭載して、作業を機械に行わせる段階を指す。

一部の作業が、機械へと置き換わるが、生産工程全体から見れば、まだ、ごく一部。

機械と人が混在する、いわゆる、『にんべんが付く自働化(自動化)』である。

 

工場の自動化(第三段階)(※条件付きの自動化)

第三段階になると、生産工程そのものが、自動化の対象となる。

右の図の通り、作業者は、朝の始業時に部品をセットし、夕方に完成品を回収する。

その間の生産工程は、すべて機械が行う。
必要なサイクルに沿って、作業者が部品の投入と回収を行うという条件の下、自動化が実現されている状態を指す。

 

工場の自動化(第四段階)(※高度な自動化)

第四段階になると、生産工程の前工程(材料の段取り)、後工程(検査など)、及び、それらの工程間の搬送(マテハン)までを自動化することで、現場に作業者が不要となる。
(※マテハン=「マテリアル・ハンドリング」の略。材料や部品
などを運搬する作業一般のこと) )

尚、この段階では、各工程間の進捗・稼働状況を一元管理する必要があるため、技術の導入が必要不可欠になる。
(※IoT技術=あらゆるものをインターネットに接続する技術のこと)

 

工場の自動化(第五段階)(※完全自動化)

第五段階になると、右の図の通り、一部の機械のみならず、工場全体、あるいは、他工場、市場状況などを、総合的に自動で判断し、工場が稼働する状態になる。

このためには、本格的な 技術の導入が必要となる。

 

弊社は、常に新しい分野や技術に積極的に挑戦し、創造的な工夫を重ねることで、お客様の課題解決に取り組んでまいりました。「こんなことができたら…」という、お客様の理想や期待を具現化することが私たちの使命です。お客様のアイデアやご要望を、最新のロボット技術と豊富な経験を活かして、革新的なソリューションへと発展させていきます。皆様からのご相談を心よりお待ちしております。

 

三習工業の対応範囲

お客様のご要望・課題に、迅速・的確に対応するため当社は、営業から設置・試運転まで当社エンジニアが行います。
設備製造に必要なものはすべて弊社で対応します。

役割内容
営業お客様のご要望・課題など欲している仕様を明確にまとめ見積仕様書を作成いたします。
もしくは、お客様からの見積仕様書を基に技術的課題・仕様の再確認を行います。
機械設計製作仕様書をもとにお客様と打合せを重ね、構想設計を行います。
電気設計製作仕様書をもとにお客様と打合せを重ね、機械設計エンジニアとすり合わせを行いながら設計を行います。
組立配線設計図をもとに設計エンジニアとコミュニケーションを取り組立配線を行います。
制御盤製作も社内エンジニアが行います。
工場フロアは広い製作スペースを確保。約20m製造ラインも製作可能です。
調整設計エンジニアが責任を持って仕様確認し調整いたします。
仮立会機械の完成に合わせて出荷前に仕様が満足しているかお客様に確認頂きます。
輸送・搬入・設置協力輸送会社にて機械を輸送します。
完成した機械は清掃後ラッピングし出荷いたします。
当社設備のホイストまたはフォークリフトを使用しトラックに積み込みます。
場合によっては、ラフターを使用したり、ユニック車で輸送を行います。
設置は設計エンジニア立ち会いのもと作業を行います。
規模の大きい機械など、エンジニア立会のもと設置業者にご協力頂く場合もあります。
試運転エンジニア立ち会いのもと、IOチェック、ユニット確認、動作確認、試運転を行います。
ご要望によっては、生産立会も行います。