アルミニウムって何?

アルミニウムの原料は、ボーキサイトと呼ばれる赤褐色の鉱石です。このボーキサイトを粉砕し、苛性ソーダなどを混合し加圧加熱することにより、アルミン酸ソーダを作り、更にこれを加水分解して水酸化アルミニウムの結晶にします。それを焼成してできる白い粉がアルミナ(アルミニウムと酸素が固く結合した物質)と言います。

アルミナは、水酸化アルミニウムを焼成してつくられるもので、たいへん硬い、融点が 2050°と高い電気絶縁抵抗が、大きい、化学的に安定しているなどの特徴があり、研磨材や耐火物、セラミックスなどの原料として使われています。
このほかにも、身近な生活の中でもいろいろな形で使われています。(飲料水、洗剤、キッチンの人造大理石の原料、OA機器のICパッケージの原料)

このアルミナからアルミニウムを作る製造工程ですが、まず電解炉(電解のついた大きな炉)のなかに氷晶石やフッ化アルミニウムを高温で溶かしたものに混合します。電気分解によって還元されると、アルミナはアルミニウムと酸素に分解され、溶けたアルミニウムは電解炉の底にたまります。

この溶けたアルミニウムを取り出し、塊にしたものをアルミニウムの新地金と呼びます。スクラップから再生した二次地金(再生地金)とは区別しています。(二次地金とは、回収されたアルミ製品を溶かしてつくった地金です。

一般特性

名称、記号、原子番号 アルミニウム、Al、13
分類 典型元素
密度 2700 kg・m−3
硬度 2.5(モース硬度)
加工、熱処理をすると変わります。
単体の色 銀白色

物理特性

融点 660℃
沸点 2519℃
モル体積 10.00 × 10−6 m3・mol−1
気加熱 293.4 kJ・mol−1
融解熱 10.79 kJ・mol−1
蒸気圧 24.2×10−21 Pa(933 K)
音の伝わる速さ 5100 m・s−1(293.15K)

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